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監修・写真 岡本尚文

​文 たまきまさみ

沖縄書店大賞 沖縄部門 優秀賞受賞

第8回

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沖縄には、辻という遊郭がありました。
そこは現代人がイメージする風俗とはかなり違います。そこは、社会のヒエラルキーに治らない人々、イデオロギーに参加しない人々、また、追い出された・逃げ出した人たちに、女性や子供が、安心して暮らせる居場所だったのです。
最近読んだ松村圭一郎氏の『くらしのアナキズム』(ミシマ社)によると、「昔の市場のような役割を持った「無縁所」は公界であり、債権責務の関係という世俗の縁から切り離され、逃れられる聖域だった」とあります。

1944年10月10日米軍の那覇無差別攻撃で焼かれ、「辻」もまた一夜にしてなくなってしまったのです。


戦前の辻に育った知人によると、家の脇には、沖縄らしく豚が飼われていたそうです。伝統の琉球舞踊を仕込まれ、宮廷料理人を通じて学んだ華やかな料理と、場に応じた昔ながらの家庭料理で温かく客をもてなしていたそうです。
辻には「おはよう」とか「こんにちは」といった挨拶言葉はなくて、だれに出会っても「ご飯食べたか」というのが常の挨拶になっていたそうです。「好き嫌いを言わず食べなさい」と苦いゴーヤーを食べさせられたと笑っていました。

そういった温かい人々の住む沖縄は、料理すること、食べることが暮らしの真ん中にあるんですね。沖縄の自然の食材を丁寧に扱う市場の人の手に、その優しさは今も見られます。沖縄の自然と人と人の間には、いつもお料理があるんですね。沖縄に行きたくなるのは、そうした人の温かさにほかならないと思います。

——土井善晴さん(料理研究家)

料理の数だけ、つくってきた人たちの人生がある。

「島」生まれのガチマヤー(食いしん坊)も目から満腹!の一冊です。

——ジョン カビラさん(ラジオ・テレビパーソナリティー)

食文化とは、ひとりひとりの営みの上に成り立っているものだと実感する。

本書には、沖縄と、そこに生きるひとびとの、年輪が刻まれている。

——橋本倫史さん(ノンフィクションライター)

——木村衣有子さん(文筆家)

めまぐるしく変化する時代のなかで

独自の食文化を形づくってきた「沖縄の料理」。

人々は何を思い、何を信じ、

​「食」と向き合ってきたのだろうか——

異国との交流、気候風土、古くから息づく風習や思想、社会情勢——

多様な背景が交差する「沖縄の食」から辿る、沖縄の歴史と人々の暮らし。


本書は沖縄に息づく文化と人の暮らし、その痕跡と今を見つめる記録
「沖縄島探訪」シリーズの一冊です。

​お知らせ

● 4/30(土)沖縄書店大賞 沖縄部門 優秀賞を受賞しました。

 

● 4/13(水)J-WAVE 「GOOD NEIGHBORS」に岡本 尚文さん出演しました。

 

●【告知】3/4(金)19時~ 写真家 岡本尚文×編集者 セソコマサユキ トークセッション  

             「沖縄の“好き”を語ろう」@島の装い。STORE

●【告知】3/6(日)12時~ ブンコノブンコリニューアルイベント

             「沖縄島料理」「沖縄島建築」、そしてトゥーヴァージンズを巡って

●【告知】3/6(日)16時~ 「沖縄島料理」監修・写真 岡本尚文さんトークイベント @ジュンク堂書店那覇 

沖縄テレビ8ch「​OTV Live News イット!」放送VTR

話題の本「沖縄島料理」食にまつわる人・歴史探訪(沖縄テレビ)2021/12/15

話題の本「沖縄島料理」食にまつわる人・歴史探訪(沖縄テレビ)2021/12/15

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​重版に際して帯を新装。土井善晴さん、ジョン・カビラさんの推薦文を掲載しました。

●2刷重版が出来しました(2022/2/10)

●NHK総合 「ひるまえほっと」「ニュース610」内、注目本の紹介コーナー「いまほん」にて紹介(2022/1/21~27)

●西日本新聞 書評掲載(2022/1/22発行)

●沖縄テレビ8ch「OTV Live News イット!」『沖縄島料理』紹介(2021/12/15放送)

​●琉球新報 長嶺哲成氏(居酒屋店主)書評掲載(2021/12/12発行)

●雑誌『おきなわいちば』情報コーナーにて書誌紹介(2021/12/5発行)

●FM沖縄「オリオンびあぶれいく」11月4日、11日、18日、25日の毎週木曜日18:40~50に監修・岡本尚文さん出演

●琉球新報住宅情報紙『週刊かふう』内、「かふうlibrary」のコーナーにて書誌紹介(2021/11/12発行)

●雑誌『サンデー毎日』 書評掲載(2021/11/9発行)

●沖縄タイムス朝刊 書評掲載(2021/11/6発行)

読売新聞 橋本倫史氏(ノンフィクションライター)書評掲載(2021/10/24発行)

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伝統文化の真髄を伝える琉球料理店、どこまでもこだわりつづける沖縄そば屋、流れるような所作から生まれる首里の豆腐店、戦後米兵向けのレストランからスタートしたステーキハウス、コザの町の移ろいを知るタコス店など、10軒のインタビューを収録。
そのほか本島北部から南部まで、地域に根ざす料理店・場所全42軒を取材し、食に関わる人々の話を聞いた。

沖縄の料理の概要をわかりやすく伝える解説ページや、ガイドマップも充実。
思わずお腹が空いてくる、さまざまな料理と聞き書きの生活史から、沖縄を知る新たな視点の一冊。

目次

INTRODUCTION

01 沖縄島料理 歴史と変遷
02 宮廷料理とおもてなし
03 庶民料理と医食同源思想
04 年中行事と料理
05 沖縄料理に欠かせない食材
06 島野菜図鑑
​07 沖縄で味わう異国の料理

interview

01 琉球料理 美榮
​02 本家新垣菓子店
03 首里そば
04 長堂豆腐店
05 ROSE ROOM
06 昼間、2時間だけの食堂
07 ジャッキーステーキハウス
08 cafe OCEAN
09 中国料理 孔雀楼
​10 GORDIES

column

01 外交が育んだ琉球漆器
02 首里とお菓子/
ぎぼまんじゅう・山城まんじゅう・座波菓子店
03 沖縄そば図解
04 市場の風景/
農連市場
05 探求しつづけるコーヒー農園/ 沖縄セラードコーヒー
06 日常の天ぷら、特別な重箱料理/ 上間てんぷら店 沖縄市胡屋
07 愛すべきうちなー弁当/ 丸江弁当・池城ストアー
08 沖縄の島酒・泡盛を知る
09 夢のようなワンシーンを胸に/
月苑飯店

FOOD tours

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中部エリア
那覇・南部エリア
FOOD MAP
店舗一覧
用語一覧
参考文献
​あとがき

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​岡本 尚文(監修・写真)

Naobumi Okamoto

1962年東京都出身。和光大学人文学部芸術学科、東京綜合写真専門学校第2学科卒業。1990年よりエディトリアルを中心にフリーランスとしてファッション撮影を担当。1979年以来東京と沖縄を往復する。2008年に写真集『沖縄01 外人住宅 OFF BASE U.S. FAMILY HOUSING』発行。2016年には“沖縄の夜の姿”をとらえた 2冊目の写真集『沖縄02 アメリカの夜 A Night in America』発行。2019年12月刊行の『沖縄島建築 建物と暮らしの記録と記憶』では監修・写真を担当した。
http://www.okamotonaobumi.com/

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​たまきまさみ(文)

Masami Tamaki

沖縄県那覇市生まれ。「夕焼けアパート」文章と写真担当。音楽ライターになりたかったのに紆余曲折しまくって、30代半ばから物書きをはじめる。やるせなさ、憂い、葛藤という感情を土台に、沖縄の景色や人々の姿をありのまま綴る。新聞やWEBにて空手、しまことば、芸能など沖縄の文化に関する記事を執筆しながら、個人史・企業の記念誌、地域のことをまとめた冊子など各種冊子の制作を行っております。
https://yuyakeapart.com/

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発売日:2021/10/13

本体価格:1,900円(+税)
仕様:192ページ/A5/並製
ISBN:978-4-910352-07-7